岡山県立博物館
3月3日はひな祭り

 現在では、4月3日に行う場所もありますが、3月3日は「ひな祭り」、「桃の節句」、「上巳(じょうし・じょうみ)の節句」と言われます。けがれを祓い人形を流す風習と、平安貴族の女児の人形遊びが結びついて始まったともいわれます。江戸時代に年中行事として広まりました。
 全国的に女の初児のある家では、母親の里方や親戚から雛が贈られますが、地方によっては、端午に男児の祝いを行わず、男女ともに雛節句を祝う風習があります。岡山県でも津山地域では、男の子には天神様、女の子には内裏様(女雛)を贈る習慣がありました。
 ここで紹介しているのは、明治38(1905)年生まれの女児へ初節句として贈られた押絵雛です。押絵雛とは、画像のように掛け軸に背景を描いて雛人形などを差し込んで飾られたものです。人形は、厚紙や木、新聞紙などを台紙にして綿を入れて絹地をはり、顔を描いています。女性の裁縫の余技として作られていました。
 このような時世だからこそ、今年は家族で子どもたちの健やかな成長を願い、お祝いしてはいかがでしょうか。

画像は、押絵雛 明治38(1905)年 岡山県立博物館蔵