岡山県立博物館
節分の時期が近づいてきました。現在豆まきとして親しまれる鬼を追い払う行事は、「追儺(ついな)」と呼ばれ、中国から伝来し、宮中や社寺の年中行事となった後、庶民にも広まりました。
 本山寺の鬼面は、この追儺の行事で使用されたとされる中世の鬼面です。表面に朱漆を塗った木造面で、右角は欠失しており、頭頂には植毛の跡があります。頬を盛り上げ鼻を膨らませ、口は半開きにして目尻をあげた恐ろしげな表情をしています。眼は裏から竹ひごで固定し、使用時には外していたとのことです。
 今年の節分は124年振りに2月2日であるとのこと。豆まきは鬼を追い払うと同時に福を呼び込む行事でもあります。疫病(コロナ)退散を願って豆まきをしてみてはいかがでしょうか。

画像:鬼面(追儺面) 岡山県指定重要文化財 
南北朝時代 応安2年(1362) 本山寺
※画像の複製、転載はご遠慮ください。